なぜ人は判断を誤るのだろう
ここまでの記事で、私は、
- 言語化することで判断に自信が持てるようになったこと
- 就職活動もモデリングだったこと
- 言語化すること自体がモデリングだったこと
について書いてきました。
そして、ここで一つの疑問が生まれました。
なぜ、モデリングすると判断の質が上がるのだろう。
この問いについて考えているうちに、私は、もう一つの問いにたどり着きました。
なぜ人は判断を誤るのだろう。
人は現実を見て判断しているのだろうか
私たちは普段、
「現実を見て判断している」
と思っています。
しかし、本当にそうでしょうか。
例えば転職活動なら、会社そのものを見て判断しているわけではありません。
私たちは、会社について知っている情報から、頭の中で会社のイメージを作り、そのイメージを基に判断しています。
つまり、
判断している相手は、現実そのものではなく、自分の頭の中にあるモデルなのです。
モデルが違えば判断も変わる
例えば、
「良い会社とは何か」
という問いがあります。
ある人は、
- 年収
- 福利厚生
を重視するかもしれません。
別の人は、
- 技術力
- 最新技術
を重視するかもしれません。
私は、
- プロ意識の高いチーム
を最も重視するようになりました。
同じ会社を見ても、評価が違うのは、見ている会社が違うからではありません。
頭の中で作っているモデルが違うからです。
判断を誤る理由
では、なぜ人は判断を誤るのでしょうか。
私は、理由はいくつもあると思います。
例えば、
- 前提が曖昧だった。
- 重要ではないものを重要だと思っていた。
- 因果関係を誤解していた。
- 現実を十分に整理できていなかった。
つまり、
モデルそのものに問題があった。
ということです。
モデルが曖昧なら、そこから導かれる判断も曖昧になります。
逆に、モデルが整理されていれば、判断の根拠も明確になります。
私が設計から学んだこと
私は、設計とは、コードを書く技術ではなく、
現実世界をどう捉えるかを定義すること
だと考えています。
だから設計では、
- 名前を付ける
- 責任を明確にする
- グループ化する
- 前提を確認する
- 違和感を大切にする
といったことを繰り返します。
これらは、良いコードを書くためのテクニックではありません。
良いモデルを作るための思考法なのです。
判断とはモデルに対して行うもの
ここまで考えて、私は一つの考えにたどり着きました。
人は、現実に対して判断しているのではありません。
自分が作ったモデルに対して判断している。
だから、判断力を高めたいのであれば、判断のテクニックを学ぶよりも、
モデルを作る力
を鍛えるほうが本質的なのではないでしょうか。
次に考えたいこと
ここまでで、私は、
判断の質はモデルによって決まる
という考えにたどり着きました。
では、
良いモデルとは何でしょうか。
現実をそのまま写せば良いのでしょうか。
それとも、モデルには「良いモデル」と「悪いモデル」があるのでしょうか。
次の記事では、私が設計を学ぶ中で身に付けた、
「良いモデルを作るための思考法」
について考えてみたいと思います。