設計とはソフトウェアを作る技術なのだろうか

ここまでの記事で、私は、

  • 言語化
  • モデリング
  • 判断

について考えてきました。

そして、設計から学んだ思考法は、ソフトウェア設計だけではなく、

  • 転職活動
  • UI設計
  • 要件定義
  • AI活用

など、様々な分野でも役立っていました。

ここで、私は一つの疑問を持ちました。

なぜ設計の考え方が、これほど多くの分野で通用するのだろう。

最初は「応用」だと思っていた

以前の私は、設計を他の分野へ応用しているのだと思っていました。

つまり、設計で学んだテクニックを、人生へ応用している。

そう考えていました。

しかし、今は少し違います。

本当に応用していたのだろうか

ここまでの記事を書いてきて、私は一つのことに気付きました。

転職活動でも、要件定義でも、UI設計でも、私がやっていたことは同じでした。

  • 現実を理解する
  • モデルを作る
  • 判断する

つまり、設計だけが特別だったわけではありません。

設計は人間の思考を形にしたものだった

私は、設計とは、ソフトウェアを作るために考えられた技術だと思っていました。

しかし、逆だったのかもしれません。

設計とは、人間が良い判断をするための思考を、ソフトウェアという世界で、最も厳密に実践したものだったのです。

だから、前提を考えることも、責任を分けることも、名前を付けることも、違和感を大切にすることも、

すべて、ソフトウェアだけではなく、現実世界でも通用します。

現実世界も設計されている

考えてみれば、企業も、組織も、仕事も、人間関係も、すべて現実世界の仕組みです。

そして、設計とは、現実世界をどう捉えるかを考えることでした。

だから、設計が役立つ範囲は、ソフトウェアだけでは終わらないのです。

私が本当に学んだもの

私は、設計を学んでいました。

でも、今振り返ると、本当に学んでいたのは、

良いモデルを作り、より良い判断をするための思考法

だったのだと思います。

だから、設計だけではなく、人生そのものが変わったように感じたのでしょう。

このシリーズを書いて分かったこと

このシリーズを書き始めた頃、私は、「言語化能力が上がった」と思っていました。

しかし、書きながら考え続けることで、

  • 言語化はモデリングだった。
  • 判断はモデルに対して行われていた。
  • 設計の思考法は良いモデルを作るためのものだった。

ということに気付きました。

つまり、

私自身が、このシリーズを書くことで、さらにモデルを更新していたのです。

ここまで来ると、私はこのシリーズ自体が、「言語化しながらモデリングする」というテーマを体現しているように思えます。